column

湘南彫金工房
コラム

更新日:2026年4月28日

マリッジリングとは?ふたりの人生に寄り添う結婚指輪の意味

マリッジリングとは?ふたりの人生に寄り添う結婚指輪の意味

マリッジリングとは、結婚したふたりが夫婦の証として身に着ける指輪のことです。日本語では「結婚指輪」とも呼ばれ、結婚式で交換する指輪として知られています。

その価値は、結婚式の瞬間だけでなく、その後の日常にあります。仕事や家事、食事、何気ない会話の時間の中で、指元に静かに寄り添い続ける存在です。

「これから先を共に歩む」という意思を形にしたものだからこそ、マリッジリングは単なるアクセサリーではなく、人生に寄り添う大切な指輪といえます。

このコラムでは、神奈川県藤沢の手作り結婚指輪工房「Andfuse湘南彫金工房」で多くのカップルの結婚指輪・婚約指輪作りをお手伝いしてきた経験をもとに、マリッジリングの意味やエンゲージリングとの違い、素材やデザインの選び方をわかりやすくご紹介します。

マリッジリングの起源と歴史

マリッジリングの起源と歴史

マリッジリングの文化は、非常に長い歴史を持っています。その起源は、古代エジプト時代にまで遡ると言われています。

当時、人々は「円」という形に特別な意味を見出していました。始まりも終わりもない円は、「永遠」や「途切れない愛」の象徴とされ、植物を編んで作った輪を贈り合うことで、愛や結びつきを表現していたとされています。

その後、古代ローマ時代には金属製の指輪が使われるようになり、「契約」や「誓約」の意味合いも強くなっていきました。さらにヨーロッパを中心に結婚文化として定着し、現代のマリッジリングへとつながっていきます。

日本で結婚指輪の文化が広がったのは、戦後以降です。特に1970年代から1980年代にかけて、結婚式文化の普及とともに一般化していきました。現在では、結婚する多くのカップルがマリッジリングを選ぶ時代になっています。

一方で、マリッジリングの意味は時代とともに少しずつ変化しています。以前は「結婚している証」という社会的な意味合いが強かったものの、現代では「ふたりらしさ」や「想い」を大切にする傾向が強まっています。

つまり、単なる慣習としてではなく、「自分たちの人生に必要だから選ぶ」という価値観へ変わってきているのです。

なぜマリッジリングは左手の薬指に着けるのか

なぜマリッジリングは左手の薬指に着けるのか
マリッジリングを左手の薬指に着ける理由には、古くから受け継がれてきた「愛の象徴」としての意味があります。

かつては、左手の薬指には心臓につながる血管があると信じられており、大切な愛や誓いを込める指として考えられてきました。こうした考え方が、結婚指輪を左手薬指に着ける文化の背景にあるとされています。

また、薬指はほかの指に比べて使用頻度が低く、日常生活の中でも邪魔になりにくいという実用的な理由もあります。意味と使いやすさの両方が重なり、左手薬指にマリッジリングを着ける習慣が広まっていったと考えられます。

なお、日本では「マリッジリング=左手薬指」というイメージが一般的ですが、世界に目を向けると、その文化にはさまざまな違いがあります。

たとえば、ドイツ、ロシア、ポーランド、ノルウェー、スペインなどでは、右手の薬指にマリッジリングを着ける文化があります。一方で、アメリカ、イギリス、フランス、日本などでは、左手薬指に着けるのが主流です。

さらに、国や地域によっては、男性は左手、女性は右手というように、性別によって着ける手が異なる文化もあります。宗教観や歴史、伝統的な価値観によって、マリッジリングを着ける意味合いも少しずつ変わってくるのです。

実際にAndfuse湘南彫金工房へお越しいただくお客様の中にも、海外のお客様や国際結婚の方がいらっしゃいます。「自分たちの国では右手に着けるんです」と教えていただくこともあり、結婚指輪という身近な存在の背景に、国ごとの文化や歴史が深く関わっていることを感じます。

マリッジリングには、「必ずこうでなければならない」という決まりだけではなく、その土地ごとの想いや習慣が息づいています。だからこそ、どの手に着けるか以上に、「どんな想いで身に着けるか」が何より大切なのかもしれません。

【Andfuse湘南彫金工房の見学についてのお問い合わせはこちら】

マリッジリングと婚約指輪の違い

結婚指輪と婚約指輪を同時に制作するコース
結婚に関する指輪には、婚約指輪(エンゲージリング)結婚指輪(マリッジリング)があります。

どちらも結婚にまつわる大切な指輪ですが、それぞれの役割は大きく異なります。

婚約指輪(エンゲージリング)とは

婚約指輪は、結婚の約束を形にした指輪です。

一般的にはプロポーズや婚約のタイミングで贈られることが多く、ダイヤモンドを中心とした華やかなデザインが選ばれやすい傾向があります。

特別感やサプライズ性を大切にする方も多く、“人生で一度の贈り物”として選ばれることが多いのが特徴です。

結婚指輪(マリッジリング)とは

一方、マリッジリングは「結婚後の日常」に寄り添う指輪です。

夫婦がペアで身に着け、毎日使うことを前提に選ばれることが多く、デザインだけでなく着け心地や耐久性も大切なポイントになります。

つまり、婚約指輪は「結婚を約束する指輪」、結婚指輪は「結婚生活を共に歩む指輪」といえます。

婚約指輪が“特別な瞬間”を彩るものだとすれば、マリッジリングは“日々を共にする存在”です。この違いを理解すると、結婚指輪に求められるものが華やかさだけではないことが見えてきます。

マリッジリングに求められる本当の価値

薬指が持つ意味と実用性
マリッジリング選びで大切なのは、見た目だけではありません。もちろんデザインは重要ですが、結婚指輪は日常の中で長く身に着け続けるものだからこそ、「時間に耐えられるか」という視点も大切です。

たとえば、長時間着けても疲れにくいか、日常生活で邪魔になりにくいか、年齢を重ねても自然に似合うか、10年後も愛着を持てるか。こうしたポイントは、マリッジリングを選ぶうえで欠かせない判断基準になります。

結婚指輪は、購入した瞬間が完成ではありません。むしろ、そこから人生とともに少しずつ変化していくものです。

新品の輝きも美しいですが、年月によって生まれる小さな傷や風合いには、おふたりで過ごした時間が刻まれていきます。

だからこそ、マリッジリングには、日常に馴染みながら長く使い続けられること、そして経年変化も含めて愛着を持てる美しさが求められます。

■あわせて読む
『結婚指輪を着ける指とサイズについて』
『結婚指輪や婚約指輪のお手入れの仕方』

マリッジリングの素材について

マリッジリングは、素材によって見た目の印象や着け心地、経年変化の楽しみ方が変わります。長く身に着ける指輪だからこそ、色味やデザインの好みだけでなく、日常使いのしやすさも含めて選ぶことが大切です。

プラチナ

プラチナ900スーパーハード 結婚指輪手作り当日持ち帰りコースの魅力
プラチナは、日本で結婚指輪の素材として人気の高い素材です。白く落ち着いた輝きが特徴で、上品で清潔感のある印象を与えます。

変色しにくく、長く身に着けやすいことから、「結婚指輪らしい素材」として多くの方に選ばれてきました。

一方で、プラチナは比較的柔らかい性質も持っています。そのため近年では、強度を高めたスーパーハードプラチナなど、日常使いの安心感を重視した素材も選ばれています。

■あわせて読む
『なぜ結婚指輪はプラチナなの?選ばれ続ける理由を解説』
『プラチナ900スーパーハードの特徴について』
『プラチナ900スーパーハード 結婚指輪手作り当日持ち帰りコースの魅力』

K18イエローゴールド

結婚指輪_K18で制作したメビウスデザイン
K18イエローゴールドは、華やかで温かみのある色味が魅力の素材です。カジュアルなファッションにも馴染みやすく、近年は男性からも選ばれることが増えています。

使い込むことで少しずつ風合いが出てくるため、経年変化を楽しみたい方にも向いています。

K18シャンパンゴールド

シャンパンゴールドの結婚指輪
K18シャンパンゴールドは、ゴールドの華やかさを持ちながら、落ち着きも感じられる絶妙なカラーです。

肌馴染みが良く、ナチュラルな雰囲気を好む方に人気があります。クラフト感のあるデザインとも相性が良く、手作り結婚指輪でも選ばれることが増えています。

K18ピンクゴールド

結婚指輪の選び方_肌なじみが良く柔らかい印象のピンクゴールド
K18ピンクゴールドは、柔らかく優しい印象が特徴の素材です。温かみのある色味で、肌に自然に馴染みやすい点が魅力です。

女性人気が高い素材ですが、デザインや仕上げ方によっては男性でも自然に身に着けられます。

▶プラチナ・ゴールドなど指輪素材の違いについて詳しくはこちら

マリッジリングのデザインの違いと意味

マリッジリングは、同じ素材でも形や仕上げによって印象が大きく変わります。見た目の好みだけでなく、着け心地や日常使いのしやすさも意識して選ぶことが大切です。

甲丸リング

マリッジリングのデザインの違いと意味_甲丸リング
甲丸リングは、表面に丸みを持たせた優しいフォルムの指輪です。

昔からある王道のデザインで、指当たりが柔らかく、着け心地が良いことが特徴です。シンプルで飽きにくいため、長く身に着けるマリッジリングにも向いています。

平打ちリング

マリッジリングのデザインの違いと意味_平打ちリング
平打ちリングは、表面がフラットで、シャープな印象のあるデザインです。

すっきりとした直線的なフォルムにより、モダンでスタイリッシュな雰囲気になります。存在感があり、男性にも人気の高いデザインです。

水面(みなも)仕上げ

マリッジリングのデザインの違いと意味_水面仕上げ
水面仕上げは、Andfuse湘南彫金工房オリジナルの仕上げです。

海の水面のようにきらめく表情が生まれ、光の当たり方によって繊細な輝きを楽しめます。手元にさりげない華やかさを加えたい方におすすめの仕上げです。

槌目(つちめ)

マリッジリングのデザインの違いと意味_槌目(つちめ)
槌目は、金槌で叩いて模様をつける加工です。

ひとつひとつ表情が異なり、手作り感やクラフト感を楽しめます。光の反射が柔らかく、温かみのある雰囲気になるため、近年人気の高い仕上げです。

マット加工

マリッジリングのデザインの違いと意味_マット加工
マット加工は、艶を抑えた落ち着きのある仕上げです。

派手すぎず、大人っぽい印象になり、日常のファッションにも自然に馴染みます。落ち着いた雰囲気のマリッジリングを選びたい方に向いています。

■あわせて読む
『結婚指輪の選び方|ふたりらしい手作り指輪を見つけるポイント』
『結婚指輪の人気デザインと選び方!定番リングを写真付きで紹介』

【結婚指輪手作り当日お持ち帰りコースについて詳しく見る】
【結婚指輪 手作りデザインワックスコースについて詳しく見る】
【結婚指輪手作り 18金シャンパンゴールド当日お持ち帰りコースについて詳しく見る】

手作り結婚指輪という価値

手作り結婚指輪という価値
最近では、マリッジリングを「購入する」だけでなく、「自分たちで作る」という選択をするカップルも増えています。

既製品には、完成された美しさがあります。一方で、手作りの結婚指輪には、ふたりで過ごした時間そのものが宿ります。

不器用でも、少し歪みがあっても、「一緒に作った」という体験は、既製品にはない特別な価値になります。

鋳造製法で作成する結婚指輪のデザイン

特に鍛造製法の手作りでは、金属を叩き締めながら指輪の形を整えていきます。その工程には、少しずつ向き合いながら形を作り、時間をかけて強くなっていくという、結婚生活にも通じるものがあります。

だからこそ、完成したマリッジリングには、単なる「物」以上の愛着が生まれます。手作り結婚指輪は、指輪そのものだけでなく、作る時間や思い出まで大切にしたいふたりに向いている選び方です。

■あわせて読む
『結婚指輪の鋳造製法とは?鍛造との違い・メリット・デメリットと選び方』
『手作り結婚指輪のデメリットとは?後悔しないための注意点と安心できる選び方』

マリッジリングは「完成品」ではない

12月の誕生石タンザナイトを取り入れた手作り結婚指輪
マリッジリングは、購入した時点で完成するものではありません。

結婚生活の中で、日常的に身に着け続けるからこそ、細かな傷がついたり、色味や風合いが変化したり、少し歪んだり、サイズが合わなくなったりすることがあります。

しかし、そうした変化は決して悪いことではありません。むしろ、おふたりが一緒に過ごしてきた時間の証として、指輪の味わいになっていきます。

新品の状態を保つことだけが、マリッジリングの正解ではありません。人生とともに少しずつ変化し、その変化を受け入れながら長く身に着けていくことも、マリッジリングの大きな魅力です。

これからの時代のマリッジリング

11V字手作り結婚指輪
近年、結婚に対する価値観は少しずつ変化しています。

「こうあるべき」という形よりも、自分たちらしさや日常との相性、本当に心地良く身に着けられるかどうかを大切にする方が増えています。

そのため、マリッジリングも必ずペアで同じデザインにする必要はありません。素材を変えても、仕上げを変えても、手作りで選んでも、シンプルなデザインを選んでも良いのです。

大切なのは、誰かにとっての正解ではなく、おふたりにとって自然であること。

マリッジリングは流行を競うものではなく、人生に寄り添い続けるものだからこそ、無理なく長く愛せる選び方を大切にしたいものです。

Andfuse湘南彫金工房のアフターサービスについて詳しくはこちら

マリッジリングに関するよくある質問

Andfuse湘南彫金工房の手作りプラチナ結婚指輪

マリッジリングとは何ですか?

マリッジリングとは、結婚したふたりが夫婦の証として身に着ける指輪のことです。日本語では「結婚指輪」とも呼ばれ、結婚式で交換する指輪としても知られています。

マリッジリングと結婚指輪は違いますか?

マリッジリングと結婚指輪は、基本的に同じ意味で使われます。英語の「marriage ring」をカタカナ表記したものがマリッジリングで、日本語では結婚指輪と呼ばれます。

マリッジリングとエンゲージリングの違いは何ですか?

エンゲージリングは、結婚の約束を形にした婚約指輪です。一方、マリッジリングは結婚後の日常で夫婦が身に着ける結婚指輪です。エンゲージリングは特別な瞬間を彩る指輪、マリッジリングは日々を共にする指輪といえます。

マリッジリングは必ず左手の薬指に着けるものですか?

日本では左手の薬指に着けるのが一般的ですが、必ずそうしなければならないわけではありません。国や文化によっては右手の薬指に着ける場合もあります。大切なのは、どの手に着けるかよりも、どんな想いで身に着けるかです。

マリッジリングはいつ用意すればよいですか?

結婚式や入籍日に間に合わせたい場合は、余裕を持って準備するのがおすすめです。既製品・オーダーメイド・手作りなど、選ぶ方法によって完成までの期間が異なるため、スケジュールを確認しながら検討すると安心です。

マリッジリングはペアで同じデザインにする必要がありますか?

必ず同じデザインにする必要はありません。近年では、素材や幅、仕上げをそれぞれの好みに合わせて選ぶカップルも増えています。おふたりにとって自然に身に着けられるデザインを選ぶことが大切です。

【手作りして頂いた結婚指輪、婚約指輪、ペアリングに様々なオプションをご用意しています!オプション加工の詳細はこちら】

【結婚指輪手作り当日お持ち帰りコースの制作デザイン例を見る】
【結婚指輪手作りデザインワックスコースの制作デザイン例を見る】

マリッジリングとは人生を共にする指輪

プラチナ900スーパーハード 結婚指輪手作り当日持ち帰りコースの魅力
マリッジリングとは、単なるアクセサリーではありません。
愛情の証であり、日常のパートナーであり、人生を共に歩む象徴でもあります。

嬉しい日も、忙しい日も、少し疲れた日も。指元には、いつも同じ指輪があります。だからこそマリッジリングは、「結婚した瞬間」だけでなく、「結婚してからの人生」に寄り添い続ける存在です。

新品の輝きももちろん美しいものです。けれど、本当の美しさは年月を重ねることで生まれていくのかもしれません。

小さな傷も、少し変わった風合いも、すべてがおふたりの時間になります。何年も経ったあとに指輪を見つめたとき、そこには形になった思い出が静かに残っているはずです。

マリッジリングを選ぶときは、見た目の美しさだけでなく、日常の中でどう身に着けたいか、どんな想いを込めたいかも大切にしてみてください。おふたりにとって自然に寄り添う一本が、きっと長く愛せるマリッジリングになります。

【結婚指輪手作り当日お持ち帰りコースについて詳しく見る】
【結婚指輪手作り 18金シャンパンゴールド当日お持ち帰りコースについて詳しく見る】
【結婚指輪 手作りデザインワックスコースについて詳しく見る】
【結婚指輪・婚約指輪 手作り同時制作コースについて詳しく見る】

▶手作り結婚指輪のAndfuse湘南彫金工房へのご予約、ご来店からお帰りまでの流れについて詳しくはこちら

執筆者情報

Andfuse湘南彫金工房 販売マネージャー 花坂 美穂

湘南エリア(藤沢・湘南)で結婚指輪・婚約指輪の手作り体験を提供する、Andfuse湘南彫金工房の販売マネージャーとして、多くのカップルの指輪選びや制作相談をサポートしています。

素材選び、デザインの方向性、サイズ感、着け心地、制作時の不安など、お客様から寄せられるリアルな悩みに向き合ってきた経験をもとに、結婚指輪・婚約指輪選びに役立つ情報を発信しています。

「初めてでも安心して相談できること」を大切に、手作り指輪を検討する方が、自分たちらしい選択に出会えるような内容を心がけています。

執筆者:Andfuse湘南彫金工房 
ブライダル担当 寺尾 太陽

湘南エリア(藤沢・湘南)で結婚指輪・婚約指輪の手作り体験を提供する Andfuse湘南彫金工房 のブライダル担当・代表者が執筆。
年間を通じて多くのカップルの指輪作りをサポートしており、素材選び・デザイン設計・制作時の注意点など、現場で蓄積された知見をもとに情報を発信しています。
「初めてでも安心して手作りできること」を大切に、体験前の不安解消につながる内容を心がけています。

湘南彫金工房とは
ご来店予約
to top