結婚指輪を選ぶとき、多くの方が気になるのが「デザイン」と「着け心地」、そして「価格」ではないでしょうか。その価格の中でも、大きな割合を占めるのが材料費(地金代)です。結婚指輪は一生身に着ける大切なものだからこそ、素材の特徴や費用の仕組みを知っておくと安心して選ぶことができます。今回は、結婚指輪手作り当日お持ち帰りコースの材料費について、わかりやすくご紹介いたします。
▼目次
結婚指輪に選ばれる代表的な素材は
結婚指輪に選ばれる代表的な素材はプラチナ、金の2種類となります。なかでも最も人気が高いのがプラチナ。白く上品な輝きはブライダルリングの定番で、変色しにくく、日常使いにも安心できる強度を持っています。プラチナの純度によっても価格は異なり、一般的に使用されるPt900やPt950は純度が高くなるほど費用も上がる傾向にあります。
金(ゴールド)はK18(18金)が主流で、イエローゴールド、ピンクゴールド、シャンパンゴールドなど、色味のバリエーションを楽しめるのが魅力です。近年は世界的に金の需要が高まり、相場が大きく上昇しています。そのため、以前はプラチナより抑えめとされていたゴールドですが、現在ではプラチナを上回る材料費になることも少なくありません。価格だけでなく、色合いによって自分らしさを表現したいカップルに選ばれている素材です。
素材や指輪の幅ごとの地金代の目安
素材やリングの幅ごとに材料費(地金代)の目安をまとめてみました。
材料費の目安(参考)
| 素材 | 幅2.0mm(細身) | 幅2.5mm(標準) | 幅3.0mm(しっかりめ) | 特徴 |
| Pt900(プラチナ) | 約4万円台 | 約6万円台 | 約10万円台 | 変色に強く、王道の結婚指輪素材 |
| K18ゴールド(YG/PG/WG) | 約7万円台 | 約10万円台 | 約16万円台 | カラーが豊富。近年は相場が高騰しプラチナより高価になることも |
※価格はあくまで材料費の参考目安です。
地金相場の変動により価格が変わりますので事前にご了承下さい。
実際の指輪1本の価格は上記の地金代のほか結婚指輪手作り当日お持ち帰りコース15,400円(14,000円税抜き)と足した金額となります。
地金の量によって価格が変わる
このように、同じ素材でも指輪の幅や厚み、指のサイズによって材料費は変わります。
例えば、幅が2mmほどの細身のリングは使用する地金の量が少なく済むため材料費(地金代)も抑えられますが、3mm以上のしっかりとしたリングになると使用する地金の量が増える分、費用は2倍近くになることもあります。
つまり、同じプラチナの指輪でも「華奢なデザイン」と「ボリュームのあるデザイン」では材料費(地金代)に大きな差が生まれるのです。
以上は例えですが、幅が倍になると強度の兼ね合いにより厚みも必要になります。細く華奢な指輪ほど金額は抑えられ、太くがっしりした指輪ほど高額になっていきます。
また、誕生石を留めたり、ミルグレインを施したり、ハワイアンの彫刻を施したりすると、オプション加工費や石の費用が加算されます。つまり「同じ重さ・同じ素材」でも、デザインによっても価格は変動するというわけです。
サンプルを見ながらご希望をお聞きし手作りする結婚指輪を決めていきます
当工房では結婚指輪を手作りする前に、お客様のご希望を伺いながら、材料費(地金代)をベースに見積もりを出します。デザインを決める段階で「幅をもう少し広くするとどれくらい変わるのか」「プラチナからゴールドにしたらどのくらい差が出るのか」といった比較も可能です。こうしたプロセスを通じて、自分たちの予算に合った最適な素材やデザインを見つけられるのが、手作り結婚指輪ならではの魅力だといえるでしょう。
また、当工房ではサンプルリングを手に取り、結婚指輪の幅や厚み、デザインを実際に確かめながら相談できます。「このくらいのボリューム感なら、日常使いしやすい」「ちょっと重みがある方が特別感があって良い」といった感覚は、数字だけでは伝わりにくいもの。体感と費用を一緒に確認できるのはお客様の安心につながります。
お二人に合った地金やデザインを選んで素敵な手作りの結婚指輪を
結婚指輪の材料費を知ることは、ただ価格を抑えるためだけではなく、納得のいく結婚指輪を選ぶ大切なポイントです。素材の特徴や重さの違いを理解することで、自分たちのライフスタイルに合った結婚指輪が見つかります。当工房ではお二人の希望を伺いながら、材料費やデザインの選び方について丁寧にご案内していますので、安心してご相談ください。大切な結婚指輪が、素材選びから思い出深い時間になるようお手伝いをさせていただきます。

