手作り結婚指輪の表面の仕上げ方
結婚指輪の表面の仕上げ方で見た目や手に着けた際の印象は大きく変わってきます。
様々な仕上げ方がありますので手作り結婚指輪をお選びいただく際のご参考にして下さい。
今回は結婚指輪手作り当日お持ち帰りコースでお選びいただける結婚指輪の表面の仕上げ方についてご説明いたします。
湘南彫金工房andfuseでは鏡面仕上げ、艶消し(ホーニング)仕上げ、ヘアライン仕上げ、みなも仕上げ、槌目(つちめ)仕上げの5種類からお選びいただきます。手作り結婚指輪の表面の加工の違いによって別途料金が発生することはございませんのでご安心下さい。結婚指輪を手作りしていただく前にサンプルを見てお二人に似合う仕上げ方を見つけて下さい。
鏡面仕上げ
鏡面仕上げはミラー加工とも言われ結婚指輪を含めて全てのジュエリーや装飾品の中で一番使われている表面の加工で、鏡のように物が写り込むほど磨かれたものを指します。艶々と輝きが強く結婚指輪の光沢を最大限楽しめる加工です。
また、他の仕上げ方にする前にも全体を一度鏡面加工にしてから加工を施すこともあるので、
彫金作業の工程の中でも基本の磨き方です。
永く使う結婚指輪にはぴったりのスタンダードで飽きの来ない仕上げ方です。
鏡面仕上げの仕上げ方
鏡面仕上げは名前の通り、結婚指輪表面に鏡の面を作り出しているような仕上げ方です。シンプルですが、しっかり磨けていないと鏡のようにはなりません。当工房では鏡面仕上げを作るために彫金専用の工具を使い3~5段階にヤスリの番数を変更し、だんだんと細かいヤスリに変更していくことで綺麗な鏡面仕上げを作って頂きます。
使うヤスリはアブラメ→600番→1,000番→セラミックポイント→豆バフ
という順番になっていて、手順が進むごとに細かいやすりになっていくので、徐々に綺麗になる結婚指輪を見てテンションが上がっていくお客様が多いです。
鏡面仕上げはこの手順で磨いて行き、最後に豆バフで磨き終えたら完成です。
ヘアライン仕上げ
ヘアライン加工はマット加工の1つです。
金属の表面が少し曇ったようになり、鏡面仕上げよりも光を反射しないため金属の色も鏡面より濃くはっきりと見え、落ち着いた大人の雰囲気を演出出来るのが魅力です。
横に真っ直ぐなヘアラインであれば横方向に綺麗な一定の線が浮かび上がります。
ヘアラインの付け方は一定方向に紙やすりを当てて結婚指輪の表面に傷を付けていきます。
髪の毛の流れのように横に真っ直ぐラインを残すというのが基本となり、均一なヘアラインはラインの流れが一定であるほど綺麗に見えます。
ヘアライン仕上げの仕上げ方
アブラメを使って表側のロウ目を取ったら、結婚指輪の内側をリューターのヤスリで1,000番から豆バフまで磨き上げます。このとき、結婚指輪の表側はノータッチで大丈夫です。
内側を豆バフまで終えたら、240番のヤスリを結婚指輪の表側だけに当てていきます。
ヘアラインという名前は髪の毛のようなラインという意味で、240番のヤスリをしっかりと一直線に動かすことで仕上がってきます。
まっすぐ一直線にヤスリがけをしてみてくださいね!
艶消し/ホーニング仕上げ
こちらはヘアライン加工とはまた違う見た目のマット加工です。
ヘアラインは表面に線の傷を付けますがホーニングは細かい粒々の傷がつきます。
実際のつや消しマット加工を施した結婚指輪をルーペなどで見ると金属の表面がポコポコとしているのですが、肉眼ではほとんど見えず綺麗なつや消しの表面に見えます。この細かなポコポコのキズは専用の機械を使いダイアモンドの粒子を圧縮空気で吹き付けてつや消し状態にしていきます。(スタッフが機械を用いて加工を施します。)
つや消し仕上げの仕上げ方
つや消し仕上げはお客様が彫金専用の工具を使って鏡面仕上げの完了後にスタッフの方が手作り結婚指輪をお預かりいたします。ダイヤモンド粒子を圧縮空気で吹き付けて、結婚指輪をマットな仕上げにしていく専用の機械でつや消し仕上げを行います。10分ほどのお時間をいただきますのでご了承ください。
みなも仕上げ
みなも仕上げは湘南彫金工房andfuseのオリジナル模様となっており、光に反射した水面をイメージしています。細かな槌目模様でキラキラの『みなも模様』は
たいへん人気の仕上げとなっております。細かな槌目模様は手作りしていただくお客様によって模様のつき方が変わるので、クラフト感やハンドメイド感が強く反映され、愛着のある手作り結婚指輪に仕上がります。
みなも仕上げの仕上げ方
セラミックポイントまで結婚指輪の内側以外を磨いたら、細い金槌で模様をつけていきます。
叩く強さが弱すぎると優しく凹凸があまりない結婚指輪に仕上がります。逆に強く叩くと凹凸が目立つみなも模様の結婚指輪に仕上がります。
叩き方によっても模様が変わるため、お客様それぞれのアレンジを楽しんでいただけたら嬉しいです。最後の仕上げに豆バフをかけて完成です。
槌目仕上げ
結婚指輪の表面を金槌で叩いてつけた表面加工のことを槌目加工と言います。
ハンマー仕上げや槌目模様とも言います。
槌とは金槌のことを指しています。
槌目加工はかなり表現の幅の広い表面加工です。
金槌の大きさ、叩く強さ、また金槌自体に付いている傷の模様でも印象が変わってきます。
槌目の模様が大きいか小さいか、模様が深く入るか浅く入るかなど、手作りしていただくお客様によって模様のつき方が変わるので、クラフト感やハンドメイド感がより強く反映され、愛着のある手作り結婚指輪に仕上がります。
槌目仕上げの仕上げ方
みなも仕上げと手作りの仕方はほぼ変わりませんが、少し大きな金槌で叩いていく仕上げとなっています。
強く叩くほど大きな模様が出るので、強めに叩いていただくことが多いですが、ロー付けした箇所が割れやすくなって来たり、結婚指輪のサイズに影響しやすいので叩きすぎには注意していただいております。手作り結婚指輪に対して垂直に金槌を当てていただきたいので、少し難易度が上がりますが、スタッフがお教えしながら進行して参りますのでご安心して下さいね。
鍛造製法ならではの結婚指輪手作り当日コース
鍛造製法ならではの結婚指輪手作り当日お持ち帰りコースはまっすぐな地金から指輪状に火を使い地金を加工し、綺麗に磨き、お好みの仕上げ方を施して行く手作り結婚指輪の作業工程を最大限楽しんでいただけるコースになっています。
永くお使いいただく結婚指輪ですので、完全個室のプライベートルームでお客様にピッタリの手作り結婚指輪となるようスタッフが丁寧にお教えしながら、ワンランク上のクオリティの高い結婚指輪の手作りをお手伝いさせていただきます。
また、事前にサンプルを見てデザインの検討をしたい、見積もりが欲しい、ご予算を含めて打ち合わせをしたいなどご見学やご相談はこちらよりご連絡下さい。