シルバーペアリング手作りコースはシルバーのペアリングをお二人で手作りできるコースとなっています。
今回はお客様からよく聞かれることが多いシルバーペアリングの作り方について記事をまとめてみました。
当日お持ち帰りできるものの作り方をまとめたので、手作りする指輪のデザインごとに違いがあります。
お客様ご自身が気になっているペアリングもあると思いますよ!
ぜひご覧になってみてください。
▼目次
木槌を使うシルバーペアリングの作り方
1.リングの内側のロウ目を取る
全ての指輪が共通して、ロウ目という繋ぎ目がある状態でお渡ししております。
シルバーペアリング手作りコースで手作りする一本のシルバー棒を適切な長さに切って火で熱することでシルバーを柔らかくし、指輪状に丸めて繋ぎ合わせています。
その繋ぎ合わせている指輪の繋ぎ目を「ロウ目」といいます。
当工房ではロウ目を磨いていく作業から始めます。
鏡面仕上げではまず指輪内側のロウ目を見えなくなるまで削り取っていく作業から始めます。
リューターという先端にヤスリがついた機械を使って指輪を磨きます。
リューターの使い方などはスタッフがその際に詳しくご説明させていただきます。
ロウ目がしっかりと見えなくなるまで削り取れたら・・・
2.リングのサイズを出す
木槌と芯金(しんがね)という金属の棒を使ってお客様の指に合ったサイズのペアリングに調節していきます。
木槌でシルバーリング自体を叩くことで、指輪のサイズが広がっていきます。
最初は怖がってしまうお客様も多いですが、段々と慣れてきて、職人のような手つきになってくるのが面白いですよ。
お互いの写真や動画を撮りながら楽しんでいただけたら嬉しいです!
お客様の指に合ったサイズが出たら、ここからはリングの仕上げ方によって造り方を変化させていきます。
鏡面仕上げのシルバーペアリング
鏡面仕上げはシルバーペアリングのみならず、すべての指輪で一番オーソドックスでありシンプルなデザインです。どんな服装にもぴったり馴染み、段々と傷がついてきますが、それも味になり、最近流行りのヴィンテージ感も出てくる仕上げです。
ヴィンテージ感を出したくない方は市販のシルバークロスで磨いていただくことで綺麗な状態を保つこともできます。
お手入れのしやすさも鏡面仕上げが人気な理由の一つとなっています。
鏡面仕上げの仕上げ方
鏡面仕上げは名前の通り、鏡の面を作り出している指輪です。シンプルですが、しっかり磨けていないと鏡のようにはなりません。当店では鏡面仕上げを作るために3~5段階にヤスリの番数を変更して仕上げていただいています。
だんだんと細かいヤスリに変更していくことで綺麗な鏡面仕上げを作って頂きます。
使うヤスリはアブラメ→600番→1,000番→セラミックポイント→豆バフ
という順番になっていて、手順が進むごとに細かいやすりになっていく為、徐々に綺麗になるペアリングを見てテンションが上がっていくお客様が多いです。
鏡面仕上げはこの手順でひたすら磨き上げ、豆バフで磨き終えたら完成です。
つや消し仕上げのシルバーペアリング
つや消し仕上げもその名の通り、つやを消している仕上げです。つやがないのでピカピカと光ることはないですが、マットな見た目は落ち着いた雰囲気があり、大人な印象があります。手元をあまり目立たせたくない方にはすごくおすすめのシルバーペアリングとなっています。
しかし、お客様ご自身での手入れが難しいので、一年に一回、当店のシルバーペアリング磨き直しをご利用していただけたら綺麗な状態を維持できるかと思います!
つや消し仕上げの仕上げ方
つや消し仕上げはお客様ご自身には鏡面仕上げまでペアリングを手作りしていただき、つや消しをする作業はスタッフが行います。
マットなデザインなので、簡単そうに見えますが、実は1番難しい仕上げになります。
磨けていないところはムラとなって表面に水溜まりのようにぼんやりと浮き出てきてしまうので、しっかり磨けているかのチェックは1番厳しいかもしれません!
お客様が難しいと感じる場合はスタッフに伝えていただければお手伝いさせていただきますので、お気軽にご相談ください。
鏡面仕上げの完了まで進みましたら、スタッフの方でお預かりいたします。
ダイヤモンド粒子を指輪に吹き当てて、ペアリングをマットな仕上げにしていく専用の機械がございますので、その機械を使用します。
10分ほどのお時間をいただきますのでご了承ください。
ヘアライン仕上げのシルバーペアリング
ヘアライン仕上げは、粗い番数の260番というヤスリを使って、表面に傷を作って模様を出す仕上げになります。
ヘアラインもつや消しの中に分類されますが、当店のつや消し仕上げよりも少し輝きが出るので、落ち着いているけど綺麗なシルバーペアリングとなっています。
また、先ほどのつや消し仕上げとは違い、ヘアライン仕上げは比較的簡単に綺麗な指輪が手作り出来るため、初心者の方でも安心して手作りしていただくことが可能です!
ヘアライン仕上げの仕上げ方
アブラメを使って表側のロウ目を取ったら、リングの内側をリューターのヤスリで1,000番から豆バフまで磨き上げます。
このとき、リングの表側はノータッチで大丈夫です。
内側を豆バフまで終えたら、240番のヤスリをリングの表側だけに当てていきます。
ヘアラインという名前は髪の毛のようなラインという意味で、240番のヤスリをしっかりと一直線に動かすことで仕上がってきます。
まっすぐ一直線にヤスリがけをしてみてくださいね!
金槌を使うシルバーペアリングの作り方
1. リングの内側、サイド、表側のロウ目を全て取る
金槌を使用したシルバーペアリングの手作りでは、はじめに指輪のロウ目を全て綺麗にしていきます。これができないと金槌で指輪を叩いた際に割れてしまうことが増えたり、模様が入ってからロウ目を取ることで見た目に違和感が残る指輪に仕上がってしまうからです。
一箇所じゃないので大変かもしれませんが、スタッフがついていますので難しかったらお声掛けください!
2. リューターでリングの内側以外をセラミックポイントまで磨き上げる
ロウ目を取り終えたら、模様をつける前にセラミックポイントまで磨きます。
ある程度磨かないと、模様をつけてから磨いてしまっては、せっかくの模様が目立たなくなってしまい、みなも仕上げや槌目仕上げのミラーボールのような凸凹が綺麗に反射せず、キラキラ感が出なくなってしまうからです。
指輪の内側は叩いてから磨くので、表側や横面をセラミックポイントまでピカピカにしていきましょう
3. 金槌と芯がねでサイズ出しと模様をつける
いよいよ模様をつけていきます。
金槌で叩くことで凹凸が出来て、光り輝くようになります。
木槌とは違い、金槌で叩くのでリングが割れやすくなってしまいますが、しっかりと正面から叩くようにしてください。
同時にサイズの調整をしていただきますので、ご自身に合ったペアリングのサイズと模様付けを楽しみながら手作りして行って下さいね。
4.まだ磨いていない部分を磨き、全体に豆バフをかける
まだ磨いていない指輪の内側をセラミックポイントまで磨きます。
磨き終わったら、全体に豆バフをかけて手作りシルバーペアリングの作業が完了です。
黒い汚れがつくことがありますが、完成後にスタッフが超音波洗浄機で綺麗に汚れを落とすので心配ありません。
洗った後の輝きを楽しみにお待ちください。
みなも仕上げのシルバーペアリング
キラキラと光る模様が湘南の海のようなこちらの仕上げは湘南彫金工房andfuseのオリジナルな仕上げ方です。とても人気な仕上げとなっており、特に女性からの支持があつい印象です。
細い金槌で叩くことで細かな凹みが生まれ、光の反射でキラキラと輝くペアリングになります。
みなも仕上げの仕上げ方
セラミックポイントまでペアリングの内側以外を磨いたら、細い金槌で模様をつけていきます。
叩く強さが弱すぎると優しく凹凸があまりない指輪に仕上がります。逆に強く叩くと凹凸が目立つみなも模様になります。
叩き方によっても模様が変わるため、そこも含めて楽しんでいただけたら嬉しいです。
仕上げに豆バフをかけて完成です。
槌目仕上げのシルバーペアリング
槌目仕上げは比較的大きめの金槌を使って叩いて模様を出す仕上げです。
ゴツゴツとした大きな凹凸が派手でかっこいいシルバーリングです。
比較的男性からの支持があつい印象があります。
4.0mm~6.0mm幅のシルバーペアリングは槌目独自のカッコ良さが出やすいですよ
槌目仕上げの仕上げ方
みなも仕上げと手作りの仕方はほぼ変わりませんが、少し大きな金槌で叩いていく仕上げとなっています。
強く叩くほど大きな模様が出るので、強めに叩いていただくことが多いですが、割れやすくなってくる為、必ずまっすぐ指輪に対して垂直に金槌を当てていただきたいので、難しいです!リングのサイズも出やすいので、叩きすぎてリングが大きくなってしまうことには注意してくださいね!
湘南彫金工房andfuseで作る手作りシルバーペアリング
シルバーペアリング手作りコースで作れるペアリングの作り方はいかがでしたでしょうか?
2人だけの手作りペアリングを作成される機会に、納得できる仕上がりや作業をイメージしていただけると、より楽しめると思いまとめてみました!
仕上げのしかたはシルバーペアリングの幅によっても雰囲気が変わります。
ご来店していただいた際に各サンプルをご用意していますので、じっくり相談して決めてください。
コーティングや誕生石をセットしたりなどのオプションが無い場合はお二人で手作りしていただいたペアリングを当日にお持ち帰りいただけます。
オプションの詳細につきましてはこちらのページをご覧ください。
湘南彫金工房andfuseではお客様にゆったりと安心してペアリングを手作りしていただけるように、基本的にはお客様1組につきスタッフが1人対応しております。
手作りしてみたいデザインや、手作りの作業が不安な方はスタッフがお手伝いさせて頂きますので、お気軽にご相談ください!